今回は、変態vs王道棋戦2 第12戦の観戦記をお送りします。
あんぱん三段は勝てば如月モコナ１級に並ぶ６連勝となる一局。
対するはりゅうだもん二段。
知る人ぞ知るマイナー戦法、「穴角向かい飛車」で挑みます。
先手：あんぱん 三段(王道戦法チーム・八将)
後手：りゅうだもん 二段(変態戦法チーム九将・指定戦法穴角向かい飛車)
初手から以下
▲７六歩 △１二香 ▲２六歩 △１一角
▲２五歩 △２二飛
上図以下
▲４八銀 △４二銀▲３六歩 △３四歩
▲３七銀 △９四歩▲９六歩 △７二銀
▲４六銀 △３一金▲３五歩 △２四歩
毎局変態戦法にどのような対策を用いるかが注目されていますが、本局の穴角向かい飛車に対しては早繰り銀を採用しました。
後手としては黙っているわけにもいきませんので、△２四歩と動いていきました。
上図以下
▲３四歩 △２五歩▲２三歩 △同 飛
▲１一角成 △２二金▲３五銀 △３一銀
▲６八玉 △１四歩▲１六歩 △５二金
▲７八玉 △４四歩▲８二角 △９三香
▲７一角成 △６二金
上図で▲２四同歩は
△２四同飛▲同飛△８八角成▲同銀
△１五角
が後手の狙い筋でした。
しかし、▲３四歩が好手。
▲２三歩から角をタダを取って先手が優勢となりました。
上図以下
▲７七桂 △６一金 ▲８二馬 △３二銀
▲８五桂 △４三銀 ▲９三桂成 △同 桂
▲２四香 △同 飛 ▲同 銀 △３二金
▲２一馬 △８五桂
先手は敵玉に迫るには戦力が足りないところ。
そこで▲７七桂と自陣に目を向けたのが冷静な手でした。
▲２四香と飛車を詰まし、更にリードを広げます。
上図以下
▲３三歩成 △６五桂 ▲６八玉 △５五香
▲５六桂 △７七桂右成▲５八玉 △５六香
▲同 歩 △５七桂打 ▲４三と △６九桂成
先手玉にも桂馬の攻めが迫ってきていますが、▲３三歩成が最強の応手。
後手は必死に迫りますが、なかなか詰めろがかかりません。
上図以下
▲４一飛 △同 玉▲３二馬 △５一玉
▲４二馬 △６二玉 ▲５二金 △同 金
▲同 馬
まで71手で先手の勝ち
▲４一飛の飛車捨てが絶好。
即詰みに討ちとり、先手が完勝。
あんぱん三段が充実の６連勝となりました。
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