上図は△８六飛と変化したところ。
この手も実戦例があり、想定しておかなければなりません。
△８六飛以下
▲３五歩△６四歩▲８五飛△同飛
▲同桂△８九飛▲３四歩△６六角
▲６七歩
▲３五歩は△４一金型に対する定番の攻め筋。
△６四歩に代えて△４四角は別投稿で掘り下げます。
▲８五飛から飛車交換を迫るのは、振り飛車党なら一目のサバキ。
△６六角は攻防によく利いていて感触がいいのですが、▲６七歩と動きを打診するのが気付きにくい好手となります。
上図で△８四角は▲８一飛で角取りと▲３三桂の両狙いをみせて先手優勢。
上図以下
△３九銀▲３七玉△９九角成▲１七角
△８五飛成▲３九角(結果図)
本譜は△３九銀とくさびを入れてから△９九角成として手順を尽くしましたが、今度は▲１七角の自陣角が手堅い受けとなります。
結果図は相手の玉頭に拠点を作っている先手に分があるといえるでしょう。
