相掛かり棒銀対△3三角型⑦

今回は、25手目▲6六角の変化をみていきます。

①▲1六歩 初期によくみられた手
②▲5八金 じっくり囲う
③▲6六角 角交換を図る

▲6六角は角交換を図った手なのですが、単に▲3三角成とするよりも手得しようとしている相掛かりでの常套手段です。

▲6六角以下
△6六同角▲同歩△3三桂▲6八銀
△6四歩

△6四歩に代えて2四歩と銀冠を目指す進行も考えられますが、▲1六歩~1七桂で先手は攻勢に立てます。

△6四歩以下
▲6七銀△4二玉▲6八玉△7四歩
▲4六歩△6三銀▲4七銀△2四歩

先手が右銀の繰り替えを図ったところで△2四歩がいいタイミング。

▲3六銀が2手損となってしまうのでやる気がしません。

ここからは互いにさらに駒組みを進めていきます。

△2四歩以下
▲3六歩△2三銀▲3七桂△7三桂
▲2九飛△6二金▲4八金△8一飛(結果図)

結果図はこれからの将棋。

ただし、先手の動きに合わせて動ける後手のほうが気が楽と考えます。

例えば、▲5六銀右△5四銀▲4五歩なら△3五歩が手になります。

また、▲5六歩と突いてきたなら△8四角や△9四歩~9三角を組み合わせて打開する手があります。

さらに、飛車が横に移動すれば△2五桂と桂交換を強要し、将来的に6三や6四の好点に桂を設置する手をみせる手法もあります。

上記などをすべて気をつけると先手は動けないので、動きたくなる隙を作って反撃する凝った戦いで打開するよりないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました