上図は△２四同歩に代えて角交換から△４四角と変化したところ。
プロの実戦例もあり、予測される手の１つです。
△４四角以下
▲３五歩△２四歩▲同飛△２二銀
▲３四歩△２三銀▲２八飛
▲３五歩は定番の受けの手筋。
対して△３五同角は▲６六角が残り後手悪いです。
▲２八飛以下
△７五歩▲同歩△３六歩▲７七銀
△５五角▲４六角△同角▲同歩
△３四飛
△７五歩は飛車の横利きを通した手。
▲７五同歩では▲３七銀と指された実戦もあり有力ですが、△７六歩と取り込まれて少し気合いが悪いです。
▲７七銀は△８六歩の筋を消して本手。
後手は△５五角から飛車角をさばきにいきます。
△３四飛以下
▲６八玉△３七歩成▲同銀△３六歩
▲４八銀△３七角▲同桂△同歩成
▲６八玉は戦場から遠ざかって大きな手。
ただし、３筋から強攻されるのは覚悟しなければなりません。
△３七同歩成以下
▲２四歩△２八と▲２三歩成△３八と
▲３二と△４九と▲４一角△６二玉
▲８二銀△５一金打▲８一銀不成(結果図)
▲２四歩から攻め合いに転じるのが先手唯一の手段。
△３八とで△２三同金には
▲５六角△２四飛▲３五銀
と飛車を攻めていけば手になります。
本譜は純粋な殴り合い。
▲８二銀が厳しい退路封鎖です。
△５一金打が最善の粘りですが、▲８一銀不成で結果図。
△８一同銀なら▲８三金でしびれますし、△４一金なら
▲７四桂△５二玉▲４一と△同玉
▲２三角
で攻めがつながります。
