上図は△７二銀で△１二香と変化したところ。
永瀬拓矢先生が振り飛車党の頃に指しており、▲２四歩からの攻めに備えた手となっています。
△１二香以下
▲４六銀△３三歩▲５五銀△３四歩
▲５四歩△７二銀▲３七桂
２筋方面に備えられたので、先手は違う方面から斬り込んでいきたいところ。
▲４六銀と引いて中央への転回を図るのが有力策。
△３三歩から後手が立て直している間に、５筋に拠点を作ります。
▲３七桂以下
△５二歩▲９六歩△９四歩▲７七桂
△３三銀▲３八金△４四歩▲３六飛
△４一飛▲７九金(結果図)
△５二歩と先受けするのは辛い手ですが、▲４五桂に備えるには仕方のないところ。
先手としては焦る必要がなくなったため、じっくりと駒組みを整えられることができます。
結果図は先手の作戦勝ち。
次に▲７五角や▲６五桂と仕掛ける手をみて十分でしょう。
