【自戦記】紫波支部月例会ー6月度

今回は、令和4年6月19日に参加した、紫波支部月例会の自戦記を書いていきます。

私が所属する日本将棋連盟岩手県支部連合会紫波支部は、毎月第3日曜10時から月例会を行っています。
場所は岩手県の将棋大会では定番となっている紫波グリーンホテルとなります。
紫波グリーンホテル

参加費は大人1000円で高校生以下が500円。
支部の例会ではありますが、どなたでも参加することができます。

6月は支部会員の更新時期でもあるため、A級(有段以上)が28名、B級が7名、計35名とローカル大会としてはそこそこの人数を確保することができました。


大会結果を先に述べますと、私は4勝1敗で3位に。
今回は優勝されたО五段との一戦をお送りします。

上図以下
▲6六歩 △同 歩▲同 銀 △6五歩
▲5五銀 △同 銀▲同 歩


戦型はО五段の先手角交換振り飛車に対して 中住まいから地下鉄飛車で対抗。
О五段は県内では穴熊の名手として知られているため意外な戦型選択でしたが、時折こうした立ち合いでの変化をされるのは知っていたため、あまり動揺はしませんでした。

先手は▲6六歩から積極的に動いてきました。
対して取らずに△3五歩や△2六歩と指すのも有力でした。

本譜は勢い銀交換となり、早々に激しい応酬へと発展していきます。

▲5五同歩以下
△6六歩 ▲3五歩 △6七角▲5六銀
△7六角成▲7七歩 △4九馬▲同 銀
△3五歩


△6六歩の突き出しは、受けてくれれば大きな利かしとなります。
先手は勢い▲3五歩と反撃します。

△6七角は▲5六銀と打たれることを承知のうえでの角打ち。

▲7七歩では▲3四歩のほうが嫌でしたが、
△2六歩▲同歩△2七歩▲同玉
△3五銀
で後手が指せると踏んでいました。

本譜は先手が歩切れとなったため△3五歩が味良く、優勢を意識していました。

△3五歩以下
▲3八銀 △3六銀 ▲1七角 △2六金
▲同 歩 △同 歩 ▲同 角 △同 飛


▲1七角は苦肉の策ですが、▲3五角と歩をはらわれてしまうと急に難局になってしまいます。

本譜は△2六金と歩頭に金を打って対抗。
こういうゴツイ手はよく見えます(笑)
代えて△4七銀成~△3六金も有力だったようで、このほうがスマートでしたね。

△2六同飛以下
▲2七金 △2一飛 ▲2六歩 △6九角
▲6八飛 △4七角成▲同銀引


△6九角では△7九角も有力なところ。

本譜は▲6八飛と催促され、攻めをつなげられるかどうかの将棋となりました。

▲4七同銀引以下
△5七金▲3六銀 △同 歩 ▲同 金
△2七歩▲同 玉 △6八金


上図では3五の歩を残すことが大事で、△4七銀成~△5七金と指すべきでした。

本譜は単に△5七金と打ってしまったため、飛車取りを放置して▲3六銀で上部の力関係が逆転してしまいました。

▲4七同銀引以下
▲3四歩 △5九飛▲3三歩成 △同 金
▲4五桂 △3四金▲3二角


▲3四歩以下は当然の反撃。
後手は丁寧に受けて好機が戻ってくるのを待つよりありません。

▲3二角以下
△5七飛成▲4七桂 △3一飛 ▲5三桂成
△同 玉 ▲5四銀 △同 銀 ▲同 歩


△5七飛成は際どい合駒請求。
▲4七桂では▲3七歩も有力なところで、比較は難しいところ。

利かしを入れてから△3一飛と手を戻しましたが、▲5三桂成が機敏な攻め。
難解な攻防が続きます。

▲5四同歩以下
△4二玉 ▲2三角成 △3五桂▲同 金
△同 金 ▲2四角  △5二玉▲3五角
△同 飛


無条件に▲5三角や▲4三角成が入ってしまうと、たちまち寄り筋に入ってしまいます。

本譜は角取りをみせて先手を取り、△3五桂から切り返し。

先手も▲2四角から金を抜き取って凌ぎ、秘術を尽くしてきます。

△3五同飛以下
▲3七歩 △4九銀  ▲5三銀 △6一玉
▲3五桂 △3八銀不成▲3六玉 △4七角
▲4五玉 △5六角成 ▲3六玉


▲3七歩と控えて打つことにより、竜の横利きを遮断して局面を難しくしてきました。

△4九銀は詰めろではないとみて、О五段は▲3五桂と指してきました。
後手陣は受けても一手一手のため、△3八銀不成以下詰むや詰まざるやの勝負に持ち込むよりありません。

▲3六玉以下
△3七龍▲2五玉 △3六銀▲2四玉
△2六龍▲3三玉 △2三馬▲同桂成
△3二歩▲同 玉

以下略、先手О五段の勝ち

上図では△4七馬~△4四金で分かりやすい詰みがありました。

△3七竜でもまだ詰みが残っていましたが、△3六銀が敗着。
代えて△2四歩~△1三銀が見えていたら後手の勝ちでした。

手ごたえを感じていた将棋だっただけに、悔しい敗戦となりました。

 

将棋盤

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