【自戦記】第34回北上団体戦将棋大会1回戦

本日から令和4年11月27日に北上将棋センターにて行われた第34回北上団体戦の対局を振り返っていきます。

本大会は3人一組による団体戦。
ただし、個人や2人組でのエントリーも可能で、その場合は個人同士で即席チームを作ったりメンバーが足りないチームに補充して参戦することもできます。

参加者数は27名で9チームが参加。
内4チームは個人エントリーによる即席チームでした。
私は「紫波支部+1(ワン)」の副将として参戦しました。

本大会は印象的な将棋が多かったため、5回の投稿に分けて各対局を振り返っていきます。
抽選の結果、1回戦はチーム「510(ごとう)」との対戦となりました。

先手:つなよし
後手:K池(文) 氏

上図以下
▲4五歩 △同 歩▲3五歩 △同 歩
▲4五桂 △4四銀▲2四歩 △同 歩


戦型は後手が5筋歩突き矢倉を採用。

本譜は▲4五歩と仕掛けましたが、後手陣は角を引けず進展性に乏しいため▲5五歩や▲6六銀と中央からじっくり圧力をかけていくのが優ったようです。

上図以下
▲4六金 △3四金▲3三歩 △同 桂
▲4四角 △同 金▲2四飛 △4五桂


▲4六金では▲4六銀が優りました。

本譜は下図まで進んだ際に銀取りが残っているのが辛いところです。

上図以下
▲2三歩  △3三角▲2二銀 △4二玉
▲3三銀不成△同 金▲4五金 △2四金
▲4四金  △4九飛▲5九金 △4四飛成


▲2三歩で▲2三銀には△5七桂成と攻め合いに持ち込まれると困ります。

本譜も攻め駒を一掃されてしまい、劣勢は明らかです。

上図以下
▲6六角 △4三龍 ▲1一角成△2三龍
▲6六桂 △5三銀 ▲5五歩 △同 歩
▲同 馬 △6四銀打▲4五馬 △3四金
▲6三馬 △5四歩


▲6六角から馬を作り、なんとか食らいついていきます。

△5三銀は飛車の横利きを通して好便ですが、▲5五歩が馬と連携して先手も雰囲気は出てきました。

上図以下
▲5六香 △3六角 ▲5四香 △3二玉
▲2四歩 △同 龍 ▲5三香成 △2九龍


不利な時は相手が読んでいなそうな手を指すのが有効。
というわけで、▲5六香と露骨に数を足していきました。

対して△7三金と馬を詰ませば分かりやすかったですが、△3六角と受けてくれたため▲5四香が成立する格好になり逆転にいたりました。

上図以下
▲4九歩 △5八歩 ▲4八金 △6三角
▲同成香 △8八歩 ▲6四成香 △8九歩成
▲同 玉 △8六歩 ▲同 歩 △8七歩
▲同 金 △5九歩成


▲4九歩は逆転したのをいいことにひよってしまいました。
代えて▲4三銀から寄せていくのが有力で、△2三玉には▲3四銀成~▲5六角の王手竜取りが刺さりました。

上図以下
▲6五角 △5四歩▲2九角 △6九角
▲7八銀 △同角成▲同 玉 △6九銀
▲8八玉 △7八金▲9八玉 △9五歩


本譜も王手竜取りをかけることができましたが、先手玉を端へ追いやられて際どい局面に持ち込まれました。

上図以下
▲6三飛 △4三歩▲5四成香 △5一桂
▲4三成香 △同 桂▲4四歩
まで121手で後手反則勝ち

▲6三飛では▲1三飛や▲1二飛と逆サイドから飛車を打つのが優りました。

本譜は△5一桂と受けと飛車取りをみせられてパニックに。
▲4三成香と捨てて次に△9六歩が詰めろになってしまったのも焦りを募りました。

そして▲4四歩が二歩となっており反則負けで決着となりました。

二歩をしてしまったのは数年振りでショックが大きかったですが、チームは2-1で勝利。
仲間のおかげで白星発進となりました。

将棋盤

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