今回は、変態vs王道棋戦2 第６戦の観戦記をお送りします。
王道戦法チームからは二段が登場です。
先手：如月モコナ １級(変態戦法チーム先鋒・指定戦法カメレオン)
後手：頓死 二段(王道戦法チーム九将)
初手から以下
▲９六歩 △９四歩 ▲４八銀 △３四歩
▲３六歩 △８四歩 ▲３七銀 △８五歩
▲７八金 △８六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲８七歩 △８二飛 ▲４六銀 △３二金
▲３八飛
ここまで５連勝と無双状態のモコナ１級。
頓死二段の対策が注目されましたが、本局では居飛車を採用されました。
頓死二段は居飛車振り飛車どちらも指せるオールラウンダーで、私も２度対局したことがあります。
モコナ１級は中飛車でくると思っていたようで、意表を突かれたようですね。
【自戦記】桃影戦予選リーグ黄ブロック副将戦・対頓死戦
【自戦記】桃影戦番外編・対頓死戦
上図以下
△７二銀 ▲３五歩 △同 歩▲同 飛
△８三銀 ▲３七桂 △７四銀▲３八金
△１四歩 ▲５八玉 △８五銀▲７六歩
△同 銀 ▲２二角成 △同 銀
もはやモコナ１級の代名詞ともいえる袖飛車に対し、頓死二段は棒銀で応戦します。
棒銀を止められずにそのままずるずると負けにしてしまう級位者が少なくない中、モコナ１級には用意の一手がありました。
上図以下
▲７四歩 △３三歩 ▲７三歩成 △同 桂
▲７五飛 △７二歩 ▲７六飛 △５四角
▲８六飛 △同 飛 ▲同 歩 △８八歩
▲同 銀 △２九飛 ▲３九歩 △１九飛成
▲８一飛 △３四香
▲７四歩が後手の飛車のコビンを攻めるうまい反撃。
後手としてはいいなりになるようですが△７四同歩と取って▲５五角には△６四角で対抗するくらいだったようです。
本譜は△３三歩と飛車の縦の利きを消しましたが、▲７三歩成～▲７五飛が刺さる格好に。
攻めの軸であった銀を取れれば先手優勢は明らか。
▲３九歩の金底の歩が堅く、着実にリードを広げていきます。
上図以下
▲７一角 △４二金 ▲６二銀 △４一玉
▲６一銀不成 △３七香成▲同 銀 △６五桂
▲６二角成 △３四歩 ▲５二銀成 △３二玉
▲４二成銀 △３三玉 ▲５三馬 △４五角
▲４三馬 △２四玉 ▲２五金 △同 玉
▲２六香
まで71手で先手の勝ち
▲７一角が▲５三角成と▲６二銀をみた好手。
後手は２つの狙いを同時に防ぐことができません。
△２六同玉で△１三玉と逃げれば即詰みは回避していますが、▲１六香で一手一手となります。
秀逸な棒銀対策をみえた先手のモコナ１級の完勝。
初段勢だけでなく、二段をも倒してしまいました。
0手
