上図は▲３三角成と変化したところ。
▲２五飛と並んで有力とみられている手です。
▲３三角成以下
△３三同桂▲７七桂
▲７七桂以下
△４四角▲６六角△同角▲同歩
△４四角では△２四飛なども有力なところで、手の広いところ。
ただし、△８九飛成には▲８五飛が好便となり先手有利です。
本譜は▲６六角に代えて▲８五飛には
△８五同飛▲同桂△９九角成
で次に△７七香をみてこれは後手有利。
△６六同角で△３五角と応じるのは、▲８四角で角取りと▲２一飛が残り先手有利となります。
▲６六同歩以下
△２七歩▲２九歩△２四飛▲３九金
△８四飛
△２七歩で単に△２四歩と飛車をまわってきたなら▲２五歩と受ける相場。
本譜は▲３九金と悪形を強要してから△８四飛ともどり、先手に動きを催促します。
△８四飛以下
▲５六角△３四角▲同角△同金
▲８五飛△同飛▲同桂
▲５六角が機敏な角打ち。
▲８二歩も有力なところなので、別投稿でみていきます。
①△２四金なら金が浮きますし、②△３四歩なら歩切れになるため▲８五飛がより効果的になる仕組みです。
③△２二金なら飛車ぶつけには多少備えになっていますが、▲４九金と形を整えるのが好手。△２四飛には▲３四飛とぶつけるのがぴったりとなります。
本譜④△３四角にも▲３四同角から金をうわずらせてから飛車をぶつけます。
▲８五同桂以下
△８九飛▲８四飛△８七角▲８一飛成
△７八角成▲同銀△７九飛成▲６九銀
△７八金▲４八玉(結果図)
△８七角で△９九飛成は、▲７一竜で次に▲６二銀をみて先手攻め合い勝てそう。
△７九飛成で△３九飛成は、
▲７一竜△３八竜▲４八桂
でこれも先手攻め合いで戦えます。
本譜は▲６九銀～▲４八玉が冷静な受け。
結果図は▲４九金や▲４九銀と退路を作る手をみて先手凌げる格好。勝勢です。
