【観戦記】変態vs王道棋戦2 第2戦

今回は、Twitter発の棋戦、変態vs王道棋戦2 第2戦の観戦記をお送りします。
初戦は変態戦法チームが勝利。
変態戦法チームの連勝か、王道戦法チームが追いつくか‥

対局日:令和4年12月15日
先手:如月モコナ 1級(変態戦法チーム先鋒・指定戦法カメレオン)
後手:炭酸水素ナトリウム 初段(王道戦法チーム次鋒)

初手から以下
▲9六歩 △9四歩 ▲4八銀 △3四歩
▲3六歩 △8四歩 ▲7八金 △8五歩
▲3七銀 △4二銀 ▲4六銀 △3二金
▲3八飛 △7四歩 ▲3五歩 △同 歩
▲同 銀 △4一玉 ▲3六飛 △6二銀
▲3四歩 △7三銀 ▲3七桂 △6四銀
▲3八金 △7三桂 ▲5八玉 △1四歩
▲1六歩 △7五銀 ▲7六歩 △6四銀


前局ではカメレオンに対して王道チームが浮き飛車に構えましたが、本局は引き飛車で対抗しました。
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第1戦

▲7六歩にじっと△6四銀は本手という感じがしますし、最善のようです。

上図以下
▲7七桂 △8六歩  ▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8二飛  ▲2六歩 △8五桂
▲同 桂 △8八角成 ▲同 銀 △8五飛


▲7七桂はひねった手の印象。
代えて▲2二角成と後手陣の形を乱しておくのが自然だったと思います。

△8五桂では△5一金も価値の高い手でしたが、本譜は果敢に局面を動かしにいきました。

上図以下
▲7七桂 △8二飛 ▲2五歩 △5四角
▲4五角 △同 角 ▲同 桂 △5四角


▲7七桂と桂馬を据えなおしたのもひねっていますね。
▲7七角と自陣角を設置するのが王道的な手だと思いますが、この辺りは変態戦法チームらしさが出ていますね。

△5四角は筋のいい反撃。
▲4五角で一度消されますが、再度設置して本格的な戦いへ突入していきます。

上図以下
▲4六飛  △5五銀 ▲7三角  △4六銀
▲同 銀  △8三飛 ▲9一角成 △4四歩
▲3三桂成 △同 桂 ▲同歩成  △同 銀
▲9二馬  △8二歩


上図で▲4六歩は▲4六銀は飛車の横利きが止まってしまうのが面白くないとみたか、先手は考えた末に▲4六飛と桂取りを飛車で受けました。

△5五銀▲7三角としましたが、▲2六飛でどうだったか。
▲7三角は見せ球として残し、両取りを消すために△6四銀と指せば▲4六飛と戻れば千日手模様になりました。
先手が不利とみればこういった選択肢もありえました。

本譜は「両取り逃げるべからず」の格言に沿った△4六銀が踏み込みが成立し、後手がリード。
しかし、先手も飛車を狙うB面攻撃を展開して油断ならない局面が続きます。

上図以下
▲8三馬 △同 歩▲9一飛  △7一桂
▲7三桂 △7二金▲8一飛成 △6四歩
▲5六香 △2九飛▲4九銀


△7二金は手拍子の一手。
受け切るつもりなら△8二角と飛車桂両取りで攻め駒を摘んでいくのが有力でしたし、攻め合うならここで△2九飛とおろしたいところでした。

本譜は▲8一飛成▲5六香で忙しい局面に持ち込まれました。
ですが、▲4九銀は危険な受けで、下図では後手に再度好機が訪れています。

上図以下
△2六桂  ▲4八金 △2七角成▲7九金
△3八桂成 ▲同 銀 △同 馬 ▲同 金
△4九角  ▲6八玉 △3八角成▲7二龍
△4七馬  ▲7一龍 △5一銀 ▲6三角
△4二玉  ▲5一龍 △4三玉 ▲5二龍
△3四玉  ▲3五金

まで99手で先手の勝ち

△2六桂では△6九角なら先手が受けに窮していました。
本譜は▲4八金と寄った形を崩すのが容易ではありません。

熟考のすえに△2七角成と指しましたが、▲7九金が冷静な受け。
それでも△3八歩とじっくり攻めていけば難解でしたが、時間に追われて△3八桂成と攻めてしまったため▲7二龍が入り逆転。
以下は淀みなく寄せていき、モコナ1級の勝利。
変態戦法チームが開幕から連勝となりました。

将棋盤

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