今回は、変態vs王道棋戦2 第４戦の観戦記をお送りします。
変態戦法チームの快進撃を止められるか‥
先手：まりん 初段(王道戦法チーム十一将)
後手：如月モコナ １級(変態戦法チーム先鋒・指定戦法カメレオン)
初手から以下
▲７六歩 △６二銀 ▲２六歩 △１四歩
▲６八玉 △３二金 ▲２五歩 △７四歩
▲２四歩 △同 歩 ▲同 飛 △７三銀
▲２八飛 △２三歩 ▲７八金 △６四銀
▲４八銀 △７二飛 ▲５六歩 △７五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲７七歩 △９四歩
後手のモコナ１級はここまで３連勝と絶好調。
愛用の袖飛車はここまでの対局でも採用されています。
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第１戦
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第2戦
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第３戦
▲６八玉は珍しい一手。
まりん初段は袖飛車が苦手だったと語られていますが、ここからどう進めていくか‥
上図以下
▲６九玉 △７四飛 ▲６八銀 △７三桂
▲５七銀右 △３四歩 ▲４六銀 △４二銀
▲３六歩 △４一玉 ▲３七桂 △９五歩
▲５九金 △５一金 ▲５七銀上△８四歩
▲７九角 △８五歩 ▲６八角
▲６九玉から組みなおすのは冷静な判断に感じました。
しかし、先手陣は動きが取りにくい格好で、後手作戦勝ちといえそうです。
上図以下
△７六歩 ▲５五銀 △５四歩 ▲６六銀引
△７七歩成 ▲同 銀 △６五桂 ▲６六銀右
△７七桂不成▲同 銀
△７六歩は角のラインを生かした攻め。
他に△６五桂や△８六歩～△８四飛も有力でした。
本譜も後手調子のいい攻めが続きましたが‥
上図以下
△７六銀 ▲同 銀 △同 飛▲７七歩
△５六飛 ▲４五銀 △５五飛▲３四銀
△７六銀では△７六歩が優りました。
▲８八銀には△５五歩が好手となります。
本譜は飛車を追いながら▲４五銀～▲３四銀が刺さり、後手のリードがなくなってしまいました。
上図以下
△５七銀 ▲２三銀成△同 金 ▲同飛成
△５八銀打 ▲７九玉 △５九銀不成▲３二金
△５二玉 ▲５九角 △１三角 ▲２四銀
２筋を受けずに△５七銀と攻めあったのはいい開き直りでした。
先手としては▲２三銀成または▲２三同飛成で▲５七角も有力でした。
本譜は△５八銀打が鋭い攻めとなりました。
上図以下
△２四同角 ▲同 龍 △６八銀打▲同 角
△同銀成 ▲同 金 △５九飛成▲６九銀
△５七角
△２四同角では△２二歩や△６九銀も有力でした。
△６八銀打でもやはり△６九銀は考えられました。
本譜は△５九飛成に期待しましたが、△５七角は負ければ失着でした。
上図以下
▲４二金 △同 玉▲２二龍 △３二歩
▲３一角 △５二玉▲３二龍 △４二銀
▲４二金では▲５四竜が王手角取りとなり、それなら先手勝勢でした。
本譜は際どい終盤戦となりました。
上図以下
▲４二同角成 △同 金 ▲４一銀 △５三玉
▲６五桂 △６四玉▲５七金 △６八金
▲８八玉 △７九角
まで100手で後手の勝ち
▲４二同角成が敗着。
ここで単に▲５七金とすれば先手がよさそうです。
本譜は後手玉を詰ましにいきましたが、寄りはなく後手勝ちに。
モコナ１級、破竹の４連勝となりました。
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