【自戦記】第42期岩手県最強者戦・決勝トーナメント2回戦

今回は、令和5年1月22日に指した第42期岩手県最強者戦・決勝トーナメント2回戦の自戦記をお送りします。
1回戦をなんとか勝っての本局。
ここでも勝利をあげられるか‥

先手:T 四段
後手:つなよし

初手から以下
▲7六歩 △6二銀▲7八飛 △3四歩
▲7五歩 △6四歩▲6六歩 △6三銀
▲4八玉 △4二玉▲3八玉 △3二玉
▲6八銀 △6二飛▲5八金左 △4二銀
▲6七銀 △3一金▲6八飛


本大会は後手番ばかりで、本局も後手を引きました。

戦型は予選リーグ2回戦同様、三間飛車対右四間飛車に。
しかし、▲6八飛と振り直したのが先手の趣向でした。

上図以下
△7四歩▲同 歩 △同 銀▲2八玉
△6五歩▲3八銀 △6六歩▲同 角
△同 角▲同 銀 △3三角▲6五歩


△7四歩が歩の伸びすぎをとがめた気合いの一手。

順調に攻めていたつもりでしたが、△6六歩は手拍子でサバキの調子を与えてしまいました。
代えて△7六歩と垂らすのが攻め筋として有効だったようです。

上図以下
△7八歩▲4五角 △7一金▲7八角
△7三桂▲5六角 △6五桂▲6三歩
△同 飛▲8六歩 △6六角▲同 飛
△5五銀


△7八歩と小技で崩しにいきましたが、△7三桂と数の攻めで押すべきでした。

▲4五角▲7八角は利かしたつもりでしたが、後手は攻めにくい格好でおかしくしてしまいました。

上図以下
▲6四歩 △6一飛▲6五角 △6六銀
▲7四角 △6四飛▲8三角成 △6九飛
▲5六馬 △3三桂▲7三角 △5四飛


▲6四歩が巧妙な一手。
△6四同飛には▲7三角と打たれて困ります。
しかし、△6一飛では△7三飛とかわすところで、▲6五角の角切りが好手でした。

先手が順調に攻めていましたが、▲7三角では▲7八馬とシンプルに飛車を詰ますべきでした。

上図以下
▲7八馬  △4九飛成▲同 銀 △7四飛
▲8八馬  △7三飛 ▲6六馬 △7九飛成
▲3八銀打 △8九龍 ▲2六桂 △2二桂
▲7三飛  △7二歩 ▲7四飛成


▲7八馬とワンテンポずらして飛車を詰ましましたが、飛車切りから△7四飛で馬角両取りで後手に形勢が戻ってきました。

しかし、▲7三飛▲7四飛成が暴発しない攻めで、上からの押しつぶしを図ります。

上図以下
△4四金▲5五銀 △3五金▲5六馬
△4五角▲3六歩 △5六角▲同 歩
△3六金▲3四桂 △同 桂▲同 龍
△4五角▲3六龍 △同 角▲3五金


△4四金は龍と馬の利きを一度に止める強防。
▲5五銀は読みの本線で、△3五金とかわす手が用意の一手でした。

▲5六馬では単に▲3六歩が気になっていました。
本譜は難しい形勢が続きます。

上図以下
△3七歩 ▲同 玉  △6三角▲3四歩
△4五桂 ▲4六玉  △3七歩▲2五桂
△3八歩成▲3三歩成 △同 銀▲同桂成
△同 玉 ▲3四歩  △4二玉▲6四歩

まで先手時間切れ勝ち

△3七歩は際どい利かしですが、利けば先手陣が崩れると踏みました。

先手は手に乗って中段玉で勝負にきましたが、△3七歩に手抜きは驚きました。

なんとか凌げばもう一勝負と感じていましたが、時計を押すのが少し遅く時間切れ負けとなってしまいました。
本大会の戦績はベスト16に終わりました。
またがんばります。

将棋盤

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