13路盤布石論考・第7回 大ゲイマ受け

【第1譜】
第7回は黒5の外カカリに対して白6の大ゲイマ受けの変化をみていきます。

大ゲイマ受けは少数派の手ではありますが、白4とマッチしていて雰囲気のある手となっています。

【第2譜】
黒7では参考図①のように左下に三々に入るのが第一感。
白Aと受けてくれれば黒に分のある戦いなのですが、手抜きで右下三々に入られるのが気になります。

参考図②のように更にカカリに打っても三々入りが嫌ですね。

【参考図①】

【参考図②】

【第3譜】
黒9では参考図③と三々入りも有力。
白◎と連動して白は厚みのある形となりますが、黒11と押しこめて激戦です。

本譜の黒9は違和感のある手ですが、黒11と打った時に白がサバキにくくしています。

【参考図③】

【第4譜】
黒19では参考図④と右下追及するのも有力。
下辺の黒の格好がいいですが、左下は白に守られることになります。

本譜は下辺に左下と両方打つ欲張りな構想となります。

【参考図④】

【第5譜】
黒31で32とハネ出すのは、壮絶な攻め合いとなります(参考図⑤)。

黒41まで進み、白は打ち込んでいた白石を軸にA、B、Cのいずれかからサバキを図ってどうか。
結論として白の大ゲイマ受けは有力ではありますが、黒に選択肢が多い碁となります。

【参考図⑤】

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