13路盤布石論考・第8回 白のダイレクト三々

【第1譜】
第8回は黒5のカカリに対して白6と右下に三々入りした変化をみていきます。

第1回、第2回と黒のダイレクト三々を検討しましたが、白で打ったらどうなるか。
黒としてはカカッた石を生かせるかどうかという戦いになります。

【第2譜】
黒9をノビで打つのは少しぬるい。
参考図①のように進みますと、白はAが大きいですし足早にBと打たれても黒不満でしょう。

本譜黒13サガリが右辺を重視して冷静となります。

【参考図①】

【第3譜】
白18は本手。
手を抜いてしまいますと、参考図②のように黒の攻めが刺さります。

黒は手番を握ったので、黒19と左上へ転戦するのが有力です。

【参考図②】

【第4譜】
白22で右上の黒へカケるのは、デギリが露骨ながら厳しいです(参考図③)。

また、コスミで黒石を取りにいくのは、左上へ三々に入ってこれも黒がうまくやった格好です。

本譜は黒27が大きな一手。
白は28と開き直ってどうかですが、黒29から生きるスペースを潰しつつ黒石を補強するのが好手となります。

白32に対しては、AIはAを最善とみています。
Bも部分的に厳しく、黒持ちも形勢でしょう。

結論として、白のダイレクト三々もあまりよろしくないというのが個人的な見解です。

【参考図③】

【参考図④】

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