【観戦記】変態vs王道戦法棋戦3 第6戦

今回は、変態vs王道戦法棋戦3 第6戦の観戦記をお送りします。
ここまで3連勝の稲庭右玉。
対する王道戦法チームは本局から三段勢の登場です。

先手:りゅうだもん 二段(変態戦法チーム九将・指定戦法稲庭右玉)
後手:将棋指しのアーニャ 三段(王道戦法チーム八将)

初手から以下

▲5八金右 △3四歩 ▲4九玉 △8四歩
▲6八金寄 △6二銀 ▲7八金寄 △5四歩
▲6八銀 △5三銀 ▲7九角 △4二玉
▲4八飛 △3二銀 ▲3八玉 △5二金右
▲5九銀 △4四歩 ▲9六歩 △4三金
▲5八銀 △3一玉 ▲1六歩 △1四歩
▲4六歩 △2四歩 ▲4五歩

上図以下
△2三銀▲5六歩 △3二金 ▲2八銀
△3三角▲3六歩 △2二玉 ▲3七銀
△4五歩▲同 飛


4筋の歩を取らずに駒組みを進めるのがちょっとした後手の趣向。

ただし、先手も放置したため、銀冠に組み上げてからぶつかっている歩を取りました。

上図以下
△5五歩 ▲同 歩 △4四銀▲4八飛
△5五銀 ▲4七銀 △8五歩▲5六歩
△4四銀 ▲4六歩 △8六歩▲同 歩
△同 飛 ▲8七歩


△5五歩から5筋の歩も回収にいったのは積極的な姿勢がみえて好感が持てます。

先手は▲4七銀と常用の二枚銀の形を作って対抗しました。

上図以下
△8五飛▲7六歩 △7四歩 ▲7七金
△7三桂▲6六歩 △6四歩 ▲8八飛
△8一飛▲7八金上 △5五歩 ▲6七金上
△5六歩▲同 銀 △5一飛 ▲7五歩


△8五飛の中段飛車は前局で如月モコナ初段も採っていた作戦。

先手は▲7七金▲8八飛と後手の飛車を圧迫にいきますが、後手は△8一飛△5一飛と中央へ転回して柔軟に対応します。

上図以下
△6五歩▲7四歩 △6六歩 ▲同金直
△6五歩▲6七金引 △8五桂 ▲7六金直
△5五銀▲同 銀 △同 角 ▲6六歩
△同 歩▲5六金 △6七歩成 ▲5二歩


後手は桂頭を攻められますが、軽くかわして好調の指しまわしをみせます。

先手は▲5二歩として△同飛には▲4一銀を期待しますが‥

上図以下
△8八角成▲同 角 △7七歩 ▲5一歩成
△5八飛 ▲4八銀打 △8八飛成 ▲5九歩
△5八歩 ▲同 歩 △同 と ▲6六角
△4四歩 ▲8五金 △4八と ▲同 銀
△8九龍 ▲4五歩 △4九角 ▲3七玉
△6七角成▲4四歩 △6六馬 ▲4三歩成


飛車を見捨てて攻めに専念したのがアーニャ三段の英断。

勝ちを焦らずに△5八歩と歩を合わせたのは冷静な一手。
△6六馬では△5六馬も有力でしたが、本譜は用意の寄せがありました。

上図以下
△5五角▲同 金 △同 馬 ▲4六金
△2五桂▲4七玉 △5八銀 ▲同 玉
△7八龍▲6八歩 △6七銀 ▲4九玉
△5八金▲3九玉 △4八金 ▲2八玉
△4六馬

まで124手で後手の勝ち

△5五角が強手で、この角が非常に受けにくいです。

△5五同馬以下は長手数ですが詰み筋に入っており、アーニャ三段がきっちり指して完勝。
王道戦法チーム勝利により、スコアをタイに戻しました。

将棋盤

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