脇システム同型の研究ー端歩突き合い型⑪

今回は、59手目▲1八飛の変化をみていきます。

①▲1三香成 2筋からの攻めをみたシャープな手
②▲1八飛 端攻め一点集中

上図では1三の地点の数が劣っているため△4六角と受けるところ。
以下、
▲1三香成△同角▲2四桂△同歩
▲2八飛△2五歩▲1三香成△同歩
▲4一角

が想定された進行です。

△1三同角で同歩は、▲3五桂と無理やり角のラインを止めるのが好手となります。

本譜も桂を捨ててから▲2八飛と飛車と2筋に戻すのが良い手となります。

ここでは後手に2つの手が考えられます。
①△6二飛
②△2六香まずは

①△6二飛の変化をみていきます。

▲2五飛△2四歩▲8五飛△8二歩
▲2三金△3一玉▲6三角成△同飛
▲8二飛成△6二歩▲9一竜(結果図)


▲2五飛~8五飛と飛車を転回するのが好手順。

△8二歩で受けられてしまうのですが、▲6三角成の角捨てが強手で飛車を成ることができます。

結果図から、先手は▲6五香が鋭い狙いとなり先手優勢です。

次に、△2六香の変化をみていきます。

▲1八飛△2三銀▲6三角成△7二桂(結果図)

△7二桂が銀と桂馬の取りを同時に受けた堅い手となります。

結果図は難解な形勢。

先手は歩を駆使して手を作りにいく▲5五歩と突くか、桂馬を打たせたことに満足して▲4一馬と戻るのが有力。

後手としては、△2九馬などと飛車に働きかけてどれだけ得できるかの将棋となりそうです。

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