【観戦記】変態vs王道棋戦2 第10戦

今回は、変態vs王道棋戦2 第10戦の観戦記を書いていきます。

現在3連勝中のあんぱん三段。
本局は「羽生式袖飛車」に挑みます。

先手:あんぱん 三段(王道戦法チーム・八将)
後手:元・恐怖の級位者 初段(変態戦法チーム十一将・指定戦法羽生式袖飛車)

初手から以下

▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △7二飛
▲7八銀 △7四歩 ▲6六歩 △7五歩
▲6七銀 △7四飛 ▲5六歩 △4一玉
▲7九角 △6二銀 ▲2四歩 △同 歩
▲同 角 △2三歩 ▲4六角


あんぱん三段が袖飛車に相対するのは第7戦以来。
その時も採用した陣形で後手の攻めを封じ込めにかかります。

上図以下
△7三銀▲4八銀 △1四歩 ▲1六歩
△5二金▲6八玉 △3四歩 ▲5八金右
△4二銀▲7八玉 △3三銀 ▲8八玉
△4四銀▲7八金 △3五銀 ▲5七角
△6四銀


先手はじっくりと雁木に囲って受けて立つ方針。

後手は二枚の銀を繰り出していき積極的な指しまわしです。

上図以下
▲3六歩  △同 銀 ▲4六歩 △3三桂
▲2四歩  △同 歩 ▲同 飛 △2五銀
▲2二飛成 △同 金 ▲3七桂 △3六銀


▲3六歩と銀バサミを狙った手に対し、堂々と△3六同銀と応じました。

△3三桂は銀の帰り道を作りにいった手。
先手は▲1七桂と更に銀を飲み込みにいくのも有力でしたが、▲2四歩と飛車の活用を図りました。

しかし、△2五銀と指されて飛車を切るよりなくなっては変調だったかもしれません。

上図以下
▲2四歩  △2九飛 ▲8二角 △1九飛成
▲9一角成 △7三桂 ▲9二馬 △7六歩
▲同 歩  △8五桂 ▲8三馬 △7一飛
▲6五歩  △7七歩 ▲6八金左


△7六歩には単に▲8三馬と追えば後手は飛車の処置に困っていたかもしれません。

本譜は△8五桂が飛車の退路を作りつつ△7七歩のタタキをみた一石二鳥の手。
先手の金銀は密集していますが、玉から離れているのが気がかりです。

上図以下
△6五銀▲同 馬 △8六歩  ▲3九歩
△6四香▲8三馬 △6七香成 ▲同金右


△6五銀では△3七銀不成~△9五桂と迫ってどうか。
先手の応手におうじて△8一香や△8六歩の継続の攻めがうるさいです。

本譜は△6四香の田楽刺しが狙いの一手。
▲8三馬では▲6四同馬~▲8六歩と後手の攻めを余しにいく方針が優ったようです。


上図から△8七歩成が敗着。
代えて△3七銀不成~△9五桂と迫ってどうかというところでした。

本譜は必至にくいついていきましたが、先手玉がつかまらない格好となり先手勝ちに。
あんぱん三段が破竹の4連勝をあげました。

上図以下
△8七歩成▲同 玉 △7八銀 ▲同 金
△同歩成 ▲同 玉 △8六歩 ▲8八香
△7七歩 ▲同 桂 △同桂成 ▲同 玉
△8一飛 ▲8二歩 △7一飛 ▲6六香
△2八龍 ▲7二銀 △同 飛 ▲同 馬
△3七銀成▲9一飛 △5一金打 ▲3七銀
△8五桂 ▲8六玉 △8八龍 ▲8七桂
△7七銀 ▲7五玉 △8七龍 ▲6三香成
△8三桂 ▲7四玉 △6三金 ▲同 馬
△5二香 ▲6二銀 △3二玉 ▲5一飛成
△2五桂 ▲5二馬 △3三玉 ▲4二馬

まで115手で先手の勝ち

将棋盤

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