はじめに
今回は、令和5年11月5日に岩手囲碁センターにて行われた第59期岩手王座戦盛岡地区予選の自戦記をお送りします。
本大会の参加者数は27名。
学生の参加が多く、近年稀にみるにぎわいとなりました。
第1図
本局は予選リーグ1回戦。
お相手は盛岡支部長のS藤氏となりました。
過去置碁で何局か打っていますが、一度も勝てていません。
明らかな格上です。
オール互い戦の本大会。
ニギリで私の黒番になりました。
白8はS藤氏が時々用いている定石。
黒は15まで用意の進行。
白16でトビなら下図横ツケを予定していましたが、カタツギは想定外でした。
第2図
黒17ではAのマゲが最善だったようです。
白20は突っ張った打ち方。
黒21とノゾキで態度を聞きましたが、下図のように地を稼ぐのが優ったようです。
本譜白22も強気の手。
ここは黒も引いてられないと思いました。
第3図
黒23~25と仕掛けていきましたが、35と黒を補強して25のツケをみるのが優りました。
本譜はのっぺきならない展開に。
白38が少し外して打ってきた印象で、代えてAと打ち下図のように進むことを想定していました。
第4図
白40と左辺を手抜いてきたのが意外な一着。
黒41に対し白42が鋭い切り返しでした。
黒43で44と白4子取るのは下図が想定されて利かされ。
よって本譜を選びましたが、全部がんばられて忙しい碁になったなと感じていました。
第5図
黒53では56と上辺を急ぐのが大人の対応でした。
本譜は攻め合いを意識しましたが、黒57、59と2線に石がいくようでは変調に感じました。
黒61では下図のように打ち、Aをみるのがいいようです。
白は72で75がありましたが、見送って厚みを築いてきました。
第6図
黒77ではA等と外への脱出を急ぐべきでした。
実戦は険しいところですが黒の攻めは空振り。
実は序盤から評価値は黒に振れていたのですが、この攻防でみるみる評価が下がっていき逆転。
最終的に中央の黒が丸飲みされてしまい、しばらく打ち続けた後中押し負けとなりました。
おわりに
本局で敗れ、2戦目も負けてしまい本大会は予選リーグ敗退で終了。
手ごたえはありましたが、白星へつなげられる力強さがまだ足りていないと時間した一日でした。
この敗戦を糧に、めげずに今後もがんばりたいと思います。
のびしろしかない。