今回は、23手目▲2六飛の変化をみていきます。
この手は昭和を彩った棋士、大友昇先生が提唱していたことから大友流と呼ばれています。
上図では2つのプランが有力です。
A △4四銀
B △2二銀
ちなみに、C △4四歩もないわけではないのですが、▲2四歩から労せずして銀交換をされるのが少し悔しいのでオススメはできません。
ここではA △4四銀をみていきます。
上図で▲2四歩には△3五銀を用意しています。
先手は▲3六歩の一手は省けないでしょう。
▲3六歩以下
△3三金▲3八金△2二飛▲2八飛
△3六角(結果図)
後手は飛車も使って受けに徹します。
△1四歩をみせられているため先手は飛車を引くよりありませんが、後手は浮いた歩を取っておいてじわじわリードする展開。
先手がはっきり悪いわけではありませんが、攻めの糸口がつかみにくく後手を持ちたい局面です。