今回は、令和6年1月6日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の3局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:K 八段格
(3子局)
第1図
白7まではAIが台頭してくる前によく打たれていた定石。
現代ではあまりみかけませんが、同じ相手に打たれた記憶はありました。
黒8は過去の対局をなぞった一手。
ここでは参考図黒1とハサミで応じ、調子で動いていくのも有力でした。
第2図
白9とお相手から過去の実戦から外してきました。
記憶が確かであれば参考図が以前の進行で、こちらを本線に考えていました。
黒10オキがこの形での急所。
ただ、定石がうろ覚えだったため黒18で単に20とすべきか悩みました。
第3図
前図黒18を入れたため、3子を捨てたくないと黒22としましたが、白23の交換となって損だったと思います。
これは局後お相手からも指摘されました。
代えて参考図のようにすぐに上辺に手をつけていくべきでした。
第4図
黒26は薄い打ち方ですが、黒28と大きく構えてこれで一局打ってみようという構想でした。
AIとしては参考図のように打って白の態度を聞くのがいいとのことで、言われてみるとしっくりくる手順だなと感じました。
この後はどこかのタイミングAと切られて戦いの碁になったのですが、終始白のほうが余裕のある格好で、最後は大差負けとなりました。