脇システム同型の研究ー端歩突き合い型⑥

同型(端歩突き合い型)

今回は68手目△4六馬の変化をみていきます。

①△4六馬
②△2七歩
③△2四歩

上図で先手は3つの手が考えられます。
①▲2一金
②▲3七銀
③▲1三香成

結論から言うと、①と②は後手良し、③が最善手で先手良しとみています。

本投稿では、何故①と②がダメなのかをみていきます。

まずは①▲2一金の変化から

△3三玉▲2二銀△同飛▲同金
△2八馬▲1三香成△2四玉▲2六飛
△2五香▲2三金△1五玉▲2八飛
△同香成▲1七銀△1六歩▲2八銀
△4九角(結果図)
 

長手数進めてしまいましたが、後手は入玉を目指して玉を上がっていけばいいので手が分かりやすいです。逆に先手としては入玉を阻止する手段が難しく、大変な形勢といえるでしょう。 

続いて、②▲3七銀の変化をみていきます。

▲3七銀はプロの実戦例があって有力とされていた時期もあるのですが、現在は大変とみられています。

△2四馬▲1五金△同馬▲同香
△2四歩▲2六銀△1六桂▲1八飛
△4九角(結果図)
 

後手は馬と金の刺し違えを強いられ苦しいようですが、△2四歩とキズを消しておくのが冷静。

結果図まで進めば、相手の攻め駒を攻めるB面攻撃の楽しみがある後手に分がある展開といえるでしょう。

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