今回は、令和6年2月3日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の4局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:S 八段格
(3子局)
第1図
S八段格とは過去何度か対局したことがあるのですが、ハンデをもらってもいまだに勝ったことがありません。
【自戦記】第59期岩手王座戦盛岡地区予選
黒18までは類型を打ったことがあり、スラスラと進めることができました。
黒20では参考図のように形を決めるべきでした。
第2図
白21=28
白21以降の進行は、局後深く検討されました。
黒22でノビもありますが、「それは将棋指しの手じゃない」とお相手は話されていました。
黒24でもノビとの分岐で、このあたりはいろいろと考える材料が多いです。
黒30では参考図黒1を利かしたいところ。
対局中はどれくらいの利かしになるか分からず、その結果、後々味の悪さを追及されることになります。
第3図
黒40では参考図黒1と単にノビで応じるべきでした。
本譜白41との交換はっきり損をしており、ここから変調になってしまいました。
第4図
黒44では参考図黒1オシと打ちたいところ。
本譜は白47からキレイに取られているのをうっかりしてしまい、最悪の展開にしてしまいました。
第5図
黒54もひどい手で、代えて参考図黒1~3と凌ぐべきでした。
本譜は白61から味の悪いところを利かされてしまい、中でなんとかおさまるよりなくなってしまいました。
AI的にはまだまだ黒が打てる形勢でしたが、悪手の積み重ねにより勝てる気はせず一方的に押し切られてしまいました。
S八段格にいつか白星をあげられるようがんばります。