今回は、令和6年2月10日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の3局目を振り返ります。
黒番:I(博) 五段
白番:つなよし
第1図
左下、左上と現代ではあまりみかけない定石が進行。
黒31では参考図黒1が優り、白2なら黒3のノゾキがあるのが味がいいです。
利き筋を意識しながら打たないといけませんね。
第2図
白36~38はお相手が好む打ち方。
隅だけでの生きはなくなってしまいますが、手順に中央に出ていけるためここは受けて立ちます。
黒41は利かしとみていましたが、やらないほうがよかったかもしれません。
黒45では50ハネもありましたが、白に切られた時に手になっているのか自身がありませんでした。
黒51は力をためた一手でしたが、即座に参考図黒1も考えており白は生きこそありますが手順に黒は外回りをかためてこちらだったかなと思いました。
第3図
白52と中央を守ってくれたため、黒53から狙いの攻めを決めることができて白石を飲み込むことができました。
黒57は少し味が悪く、参考図黒1としたほうがよかったようです。
第4図
黒67は少し悠長すぎたかもしれません。
代えて参考図黒1と下辺を安定させつつ白の不安定を追及すべきでした。
実戦も悪くはなかったのですが…
第5図
黒81では単に83トビも有力でした。
黒85では参考図黒1コスミも有力だったようで、トビしか考えていなかった私としてはこうした中盤の手札が増えていくのはうれしいです。
第6図
黒95では参考図黒1ナラビの一手でしたね。
打った後に気付いてしまったと思いました。
本譜でも悪くなったのですが、凌ぎが下手すぎて中央の黒が全滅。
2局目は課題が多かったので負けても仕方なしと思いましたが、本局はここまで大きなミスがなかっただけに悔やまれます。