今回は、令和6年令和6年9月16日に行われた第68期岩手王座戦中央地区予選5回戦の自戦記をお送りします。
先手:つなよし
後手:A 四段
上図以下
△8六歩▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩
△7六飛 ▲6六角 △7四飛▲7七銀
上図では組み合うことも予想されましたが、△8六歩~△7六飛と早速動いてきました。
先手としては▲6六角~▲7七銀とあわよくば後手の飛車を捕らえる手をみました。
上図以下
△5四歩▲同 歩 △同 銀 ▲5五歩
△6五銀▲同 銀 △同 歩 ▲3九角
△5四歩から左銀を繰り出すのが力強い指しまわし。
銀交換になり、先手は▲3九角と撤退するよりなくなりました。
上図以下
△4五歩 ▲2六飛 △5五角▲8六飛
△8四歩 ▲5六飛 △4四角▲5七角
△4二玉
△4五歩から大駒を活用され、不利な将棋にしてしまったなと感じていました。
先手は▲2六飛から飛車でゆさぶりをかけていきます。
上図以下
▲2四歩 △5五歩▲3六飛 △3五銀
▲8六飛 △2四歩▲8二銀 △5四飛
▲9一銀成 △5六歩▲8四角 △3三玉
▲3九角 △8四歩▲8一成銀 △4六歩
▲2四歩と嫌なところを突いて△3五銀と打たせたのは悪くない取引に感じました。
▲8二銀から桂香を拾っていくのが真の狙いで、後手は急いで攻めるよりなくなりました。
上図以下
▲5五歩 △同 飛▲8四飛 △4七歩成
▲同 金 △4六歩▲4八金 △4五飛
▲4九香
▲5五歩は焦点の歩の手筋。
△5五同飛に▲8四飛と飛車先を突破します。
△4五飛はこちらの指し手を逆用した手ですが、▲4九香とガッチリ受けました。
上図以下
△8八歩 ▲同 金 △5七歩成 ▲同 金
△7七角成▲同 桂 △3八銀 ▲5六金
△4一飛 ▲7五角 △4七歩成
△8八歩と形を崩してから△7七角成と暴れてきましたが、△3八銀は▲5六金~▲7五角で空を切った印象。
このあたりで優勢になったと意識しました。
上図以下
▲4二歩 △同金右▲8二飛成 △5二金
▲4二歩 △同 飛▲同角成 △同金左
▲5三歩 △同 銀▲4五桂 △3二玉
▲5三桂成 △同金直
▲4二歩も歩の手筋。
利かされがたまらず勢い飛車角交換になりましたが、更に▲5三歩が利くのが大きくあとはどう寄せるかというところになりました。
上図以下
▲5一銀 △5二歩▲4二銀成 △同 玉
▲6五桂 △5八角▲7九玉 △4三金
▲5三金 △同 金▲同桂成 △同 玉
▲5四飛 △4二玉▲5二龍
まで先手勝ち
▲5一銀から冷静に寄せることができ、なんとか勝つことができました。
本大会は3勝2敗で終了。
予選通過はなりませんでしたが、久しぶりに駒を触れての対局になってしまったので仕方のない面もあります。
またがんばります。