今回は、目外しに対する打ち方をみていきます。
白としてはaの三々、bの小目のカカリが有力です。
カカリー三々
白2の三々カカリに対し、黒からはA、B、C、Dの4通りの手が考えられます。
順にみていきましょう。
【変化A】
黒3のツケには白4からはっていくのが有力。
黒9まで一段落となります。
【変化B】
黒3のコスミにも白4からはっていくのが有力。
黒13まで一段落でしょう。
【変化C】
黒3のカケにもやはり白4からはっていくのが有力。
白10で一段落となります。
【変化D】
黒3のハサミには白4とハザマを突く一手。
白6が急所の手。
黒は7と二間にヒラくのが相場となります。
白は続いてa、b、cどれも有力です。
カカリー小目
白2の小目のカカリには黒aのケイマガケが最も有力。
次いでbの大ゲイマガケが考えられます。
黒3~白6までは現代でもよく打たれている定石。
黒はここで手を抜くのが現代調ですが、続けて打つなら黒7からどんどん押していきます。
白10と打てば穏やかで、一段落です。
白10と隅を重視する手も有力。
黒11、13を利かしてから15とまわることになります。
白10のハネには黒11キリで難しい碁になります。
黒は白石への攻めをみて2線をハッていきます。
白は30から隅をおさまり、中央の白の大石をどう活用するかという流れとなります。
黒7はAIの影響により打たれなくなった手。
白8から露骨ながらも隅を制するのが大きいとみられています。
白14は本手ですが、代えて手抜きも可能です。
白はハイではなく白4のコスミツケも有力。
白6オサエなら穏やかな変化で、黒13まで黒の外勢、白の実利という相場となります。
白6のハネダシの有力。
白14までが1つの定石です。
黒15~17までは双方手抜きの余地があり、他方との兼ね合いとなります。
白4とトビもある打ち方。
黒5ではシチョウ良しなら6から追及する手もあります。
本譜は白10まで一段落となります。
黒3の大ゲイマガケには白4トビツケで応じたいところ。
白8、10では13とタケフに構えれば穏やかな進行となります。
本譜なら黒は11からデギリで追及してくるのが考えられます。
白20以下、黒aなら白b、黒cなら白bを利かしてからdと打つことになります。
黒5のワリコミには白6~8が有力。
黒13には白14~16と厳しく追及していきます。
黒も激しく応じたいところですが、反動が大きいため黒25と手を戻すよりありません。
白28まで進めば白はおさまった格好。
次に白はaからコウを仕掛ける手をみています。