【横歩取り】青野流対△8二飛②

上図は21手目▲8三歩と変化したところ。
歩成りを受けず、最も激しい変化といえます。

前例では千田翔太先生や村山慈明先生などといった様々な棋士が先手を持って指しています。
後手は飯島栄治先生の名前が並んでいます。


▲8三歩以下
△8三同飛▲3七桂△2七歩成▲8四歩
△8二飛▲4五桂△8八角成

△8八角成以下
▲8八同銀△3七と▲5六角△7二銀

▲8八同銀では▲同金も有力。

後手としても△3七とでは△5二金と変化する余地があります。

▲5六角は△4七の緩和と▲8三歩成をみて攻防です。

△7二銀以下
▲5三桂成△3三桂▲2四飛△5二歩
▲6三成桂△同銀▲8三歩成△6二飛
▲2一飛成


△3三桂で△3三歩は、▲2四飛とまわられた手が桂取りとなっており後手大変。
この変化は飯島先生の本にも書かれています。
横歩取り新時代 青野流完全撃退マニュアル (マイナビ将棋BOOKS) | 飯島栄治 | 将棋 | Kindleストア | Amazon

△5二歩で△2二歩と受けても▲2三歩と攻められてしまうため、本譜はこう進むところです。

▲2一飛成以下
△5五桂▲4八銀△同と▲同金
△5四銀


△5五桂がと金と連携して厳しい反撃。

先手は▲4八銀と上部を厚くするために駒損に甘んじるところでしょう。

後手は△5四銀が飛車の通りを開けて気持ちのいい活用となります。

△5四銀以下
▲2四歩△6六歩▲同歩△同飛
▲6七歩△5六飛▲同歩△1二角
▲同竜△同歩▲5五歩△2九飛(結果図)


先手は△4五銀をみせられて忙しい局面。
▲2四歩と迫ってみてどうかですが、△6六歩の合わせ歩から飛車切りが強烈な攻めとなります。

結果図は△6九銀が次に厳しいですし、▲7九飛と受けてきても△3九角の継続手があります。
後手勝勢といえるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました