今回は、令和6年1月6日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の1局目の振り返りをしていきます。
本大会は毎月2回行われていますが、別の大会をメインに参加していたため8か月振りの参加となりました。
【振り返り】エクナ杯(令和5年5月上旬度)に参加してきました
黒番:つなよし
白番:W辺 五段
第1図
白6と左上を手抜きは少し意外な印象でした。
黒7は悩みどころで、すぐ参考図黒1といくのもあったと思います。
第2図
白14は独特な感覚。
ここは参考図白1~3と左上に手を入れるものと思っていました。
白22では25と打つのが定石。
以前も打たれた記憶があり、黒25と断点を守るのが用意の一手でした。
とはいえ、白26以降の方針はたてておらず、ここからは一手一手考えながら打っていました。
第3図
黒29は決断の一手。
あわよくば左下白4子を飲み込んでやろうという手です。
しかし、これはやりすぎだったようで、参考図のように進めてAとBを見合いにするのが冷静だったようです。
第4図
黒33では参考図黒1も考えましたが、白4が好手でこれは黒攻め合い負け。
攻めを継続しようとすると逆に潰されかねないため、立て直しを図りました。
第5図
黒49は危険な一手。
ここは51を先に入れるべきでした。
白52が逸機で、参考図白1と打たれていたら黒の大石が取られていたと思われます。
対局中は途中で気が付きましたが、相手が逃してくれたため少し安心しました。
第6図
黒57は参考図黒1のほうが得でした。
こうした細かいところも配慮しないと上達にはつながらないため反省です。
白58は初めて打たれましたが、思わしいとがめかたが見当たらず、なるほどなと感じました。
第7図
黒63では参考図黒1とノビたほうがハリのある打ち方だったと思います。
本譜は黒67に白68と受けてくれるか微妙なところで、迫力に欠けていました。
本譜は押し引きの後白78~80と白から仕掛けてきました。
第8図
黒81ではツギに打つのが利かされで面白くないとみてボウシで反撃しました。
しかし、黒の大石は強い形ではないため、参考図黒1のように遠巻きに攻めていったほうがよかったかもしれません。
本譜は白82ノゾキから際どい戦いになりました。
第9図
白98は敗着。
黒99で白3子がシチョウで取られるのをうっかりされたそうです。
ただ、参考図白1を入れてからキリを打たれても、黒は生きるすべはあったようなので元々優位にはたてていたようです。
このあともしばらく打ちましたが、ヨセの途中で相手が足りないと踏んで投了。
中押し勝ちにおさめました。