今回は、令和7年5月4日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の1局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:F 五段
第1図

F五段とは今年2度目の対局。
前回は勝たせていただいています。
黒17までは定石。
白18アテでは、20と単ノビを想定していました。
黒21では参考黒1もあったところ。
白は頭を出していっても、参考図のように止めることができます。
本譜も黒25までしっかり生きて、黒満足の布石となりました。

第2図

白28~32はお相手の好みの打ち方。
黒37までしっかり形を作っておくのが用意の手段でした。
黒47では、下辺重視なら49もあったところ。
本譜は黒55と右上に先回りでき、これも悪くありません。
第3図

黒57はよく用いる手法ですが、白64と隅でおさまるのがいい対応で正確に打たれてしまったなと感じました。
黒71~白74はおたがい疑問なところでしたが、黒75とまわれれば黒の優位は変わりません。