今回は、令和7年5月4日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の1局目の振り返りをしていきます。
黒番:M 五段
白番:つなよし
第1図

M五段とは久しぶりの対局。
一度だけ当たったことがあり、半目勝ちだった記憶があります。
黒11まではお相手が得意とする布石。
白12では、参考図のように進めるのも有力でした。

第2図

白24まではまあまあの布石だったようですが、白26と手抜きしたのがよくなかったですね。
代えて参考図のようにキリをみるのが有力。
これが白20と堅く打った狙いなので、こうしなければなりませんでした。

第3図

黒優勢で進んでいましたが、黒55は少しゆるんだ手で56とハネるのが部分的な形でした。
これで白がペースをつかんでもおかしくありませんでしたが、白66は軟弱すぎました。
ここは参考図のように強く応じなければなりませんでした。

第4図

再び白が劣勢になりましたが、黒73が変調で下辺黒は生きるだけの石に。
白94と打つことができては逆転となりました。
そこからも二転三転しましたが、最後はヨセでまくって5目半勝ちとなりました。