今回は、令和4年10月23日に紫波グリーンホテルにて行われた第8回県央支部交流将棋大会での対局を振り返っていきます。
本大会は日本将棋連盟岩手県支部連合会の紫波支部と盛岡北支部の2支部の交流を皮切りに、徐々に参加支部を拡大。
現在は岩手県の中央に位置する花巻~盛岡間の支部を対象とした大会に成長を遂げています。
3人一組での団体戦で、支部対抗戦県予選の前哨戦にも位置付けられています。
他の将棋イベントと重なったこともあり不参加となってしまった支部もありましたが、A級は9チーム、B級は6チームとなり計44名の参加となりました。
私が副将を務めたチームのみ先鋒が欠席して2人チームとなってしまいましたが、なんとか食らいついていこうと息をはきました。
ここからは初戦で当たった盛岡北支部との一戦をお送りします。
先手:ホシカワ 三段
後手:つなよし
上図以下
△6五歩▲同 歩 △同 桂 ▲2二角成
△同 玉▲6六銀右 △6四歩
細かい手順を忘れてしまいましたので、途中図からお送りします。
戦型は先手の雁木に対して後手がどう攻めていくかという将棋に。
△6五歩と仕掛ければ下図の△6四歩まではほぼワンセット。
対局時はこれで一局と思っていましたが、悠長が過ぎましたね。
代えて△7五歩と積極的に攻めるべきでした。
上図以下
▲3五歩 △同 歩▲7七桂 △7五歩
▲6五桂 △同 歩 ▲5七銀△6六桂
▲3五歩が当然ながら好手で、歩を取り込めれば大きな拠点ですし、本譜のように△3五同歩と応じると▲3四桂がちらつき指しにくかったです。
早くも劣勢を意識しましたが、先手もここから対応を誤ります。
上図以下
▲7七角 △7六歩▲同 銀 △3三角
▲6六銀 △同 角▲同 角 △同 歩
▲7七角は遠く後手玉をにらんで簡単に桂馬は成らせませんよという手ですが疑問手。
手がよく見える人特有のミスだと思います。
対して△3三銀と素朴に玉のコビンを受けておけば先手の角を目標にして後手が指せる展開になっていたかもしれませんが、△3三角とお付き合いしてしまったためチャンスをふいにしてしまいました。
上図以下
▲3四桂 △3一玉▲2四歩 △同 歩
▲2二歩 △6七銀 ▲2一歩成 △同 玉
▲4二桂成 △同 銀▲4一角 △2三角
▲3三歩
▲3四桂が恐れていた桂打ち。
単に銀を取るのではなく、▲2二歩と桂馬を軸として削る手があるので厳しい攻めとなっています。
▲4一角も急所の手で、金取りと▲2三銀の両狙いが受かりません。
△2三角は攻防風に打ってごまかしにいった手。
ここで冷静に▲6七銀と手を戻されていたら紛れの余地がありませんでしたが、▲3三歩と斬りあいにきたためわずかな希望が見えてきました。
上図以下
△7八銀不成 ▲同 玉 △5六角 ▲7七玉
△3三銀▲6三角成 △7五歩 ▲6六玉
△8九角成 ▲7五玉 △5六馬
△7八銀不成~△5六角と角を飛び出す形なって勝負形に。
▲6三角成では▲4五桂を実戦では恐れていましたが、これにも構わず△7五歩とくらいついて戦えるようです。
▲6六玉はなぜか読んでおらずパニックになって△7六歩と悩みましたが、暴発せずに△8九角成と指せたのは私としては及第点ですかね。
▲7五玉は銀取りを解除しつつ玉を上部に押し上げて自然かもしれませんが、個人的には▲7三銀等と飛車に働きかけられたほうが相当嫌でした。
上図以下
▲6五銀打 △8四金▲6四玉 △4六馬
▲5四玉 △4二桂▲5三玉 △4四銀
まで94手で後手の勝ち
▲6五銀打が敗着。
馬に当てて普通の手に見えましたが、△8四金からまさかのトン死筋に入り後手勝ちとなりました。
序盤から劣勢を意識していただけに、勝てたのは幸運でした。
チームとしては負けてしまい、初戦を制した盛岡北支部が優勝。
我が2人チームもここから奮闘して準優勝に終わりました。
個人としては全勝することもでき、内容はともかく満足のいく結果となりました。
またがんばります。