今回は、ダイレクト三々について書いていきます。
AIが台頭してから打たれ始めた現代定石の代表格です。
黒5ではAのハネも有力。
白6ではAのハイや7のトビもあります。
白6まで一段落ですが、黒が続けて打つなら7のツケが有力。
対して白はA~Cの3通りの手が考えられます。
順にみていきましょう。
さかのぼって、黒7ではDのハネも考えられ、こちらも後述します。
【変化A①】
黒11ではAキリも有力なので後述します。
本譜は白12とアテ一本を利かしてから白16まで生き形を作ってどうか。
黒はシチョウがよければB、悪ければCが形となります。
【変化A②】
白12では15も考えられ、それなら黒は17から厚みを築くことになります。
本譜は白16まで利かしてから黒17と白一子を取り込んでどうか。
白も18と利かしてから白20と辺に進出していくのが形となります。
上図以下、黒はシチョウよしならA、悪ければBと打つことになります。
【変化B】
白8ノビには黒11まで分断にいくのが有力。
白は12から転身するところで、黒15まで一段落。
白は続けて打つならAやBと打つことになります。
【変化C】
黒9ではAから厚みを築くのも有力。
代えて12も考えられますが、白はBから本譜と同様に打たれると黒が少し損しています。
白16まで一段落となります。
【変化D】
黒7は9のツケコシを見越した一手。
白10で13なら、黒はAと打って【変化A②】と合流します。
変化するなら白10から転身することになります。
黒13まで一段落で、白は続けて打つならBやCが有力となります。