今回は、令和6年1月13日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の2局目を振り返ります。
黒番:T 三段
白番:つなよし
(2子局)
第1図
黒14まで昔から打たれている定石。
続いて参考図のように打つのが現代的な定石ですが、しっかりと思い出せなかったため見送りました。
第2図
白15では17が先でしたか。
本譜は参考図と合流しましたが、黒18で変化の余地があったためヒヤリとしました。
第3図
黒24は参考図のように打つのが定石。
本譜の進行は観戦していた高段者がいうところの「置き碁定石」。
このワカレは少し白に分があります。
第4図
白33では参考図白1も考えましたが、時期尚早に感じました。
本譜は左辺をしっかり囲って力をためました。
第5図
今度は右下で二段バネの定石が進行。
黒48では私なら参考図黒1と打ちますね。
本譜は安定、参考図はハリを求めた手といえるでしょう。
第6図
白49または白51では参考図のように右上に先着すべきでした。
本譜は白の手にすべて相手をしてくれましたが、黒に右上手を入れられていたら崩すのが大変だったかもしれません。
第7図
白55から隅に手をつけるのが狙いの一手。
黒は上辺を重視して58サガリで応じましたが、それなら右上で安心して生きることができます。
白61では参考図白1スベリを対局後高段者に推奨されましたが、AI的には本譜でいいようです。
第8図
白65では参考図白1が地味に大きな一手だったようです。
本譜も悪くないなと感じていましたが、ヨセで錯覚があり3目負けとなってしまいました。