今回は、令和6年2月3日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の1局目の振り返りをしていきます。
黒番:つなよし
白番:K 五段
第1図
K五段とは初めての対局。
白10は雰囲気の出た手だなと感じていました。
対して参考図黒1も考えましたが、進んでみるとイマイチだなと思い本譜黒11を選びました。
第2図
黒13の三々入りは好みの打ち方。
代えて参考図黒1のハネも考えましたが、その先が読めなかったため断念しました。
参考図のように進むのが一例で、機会があれば試してみたいと思います。
黒21~23とハネツギを利かせるのは、前述したハネの効果が薄くなってしまうため微妙だったかもしれません。
第3図
黒25、白26のトビの交換を入れてから黒27と隅を守るのが石の調子で、このあたりは少なくとも好きな展開になったなと感じていました。
白28ツケは意外な手で、代えて単にトビを想定していました。
黒29ハネはこの一手に思っていましたが、参考図黒1も有力でしたか。
白2なら黒3の分断があり、この手順は頭に入れておくだけで視野が広がるなと感じました。
第4図
黒37は少し弱気な手で、代えて参考図黒1が優りました。
白2からの追及が気になりますが、黒9サガリが絶品で凌げています。
白42は意外な手で、戦っているうちに左側の白が傷ついてしまうため嫌な気はしませんでした。
黒47は白石を追いすぎで、49等と手を戻すのが冷静でした。
第5図
黒55は中盤に入ってから狙っていた攻め筋。
代えて単に57ハネもかねてからの筋で有力でした。
白62は黒からのハイを消してから左上を囲おうという手ですが、当然黒は63と入っていきます。
黒67では参考図黒1サガリという手があったようです。
これも頭に入れておきたいと思います。
以降は戦いの碁にこちらから持ち込み、攻め合い勝ち。
全体的に見れば内容は悪くなく、幸先のいい勝利となりました。