今回は、令和6年2月17日に日本棋院で行われた初春段級位認定大会・二段位獲得戦の1回戦の振り返りをしていきます。
昨年12月に参加した認定大会で初段を獲得し、勢いに乗って二段も獲ろうという思いで参戦しました。
黒番:つなよし
白番:初段
第1図
左上、右下とよく打つ定石が進行。
白18は有力ながらあまり打たれない一手。
黒19では参考図黒1が普通でした。
第2図
白20が最強の一手。
黒21に対し、オサエでこられていたら少し困っていたのですが、白22と引いてくれたので先手の利かしとなりました。
黒25以下は急所を外しており、参考図黒1トビと白一子からの動き出しを牽制すべきでした。
第3図
黒33では参考図黒1とハザマを突いて厳しく迫るのも有力でした。
本譜は実利を稼いでいく方針でした。
黒45に対し、白46と左下を守ってきたのは意外。
ここは黒どう打つか悩みどころでした。
第4図
黒47と構えるのは部分的な形ですが、代えて参考図黒1がよかったようです。
これもやはり白一子からの動き出しを牽制しています。
本譜は白石をポンポン抜くことができ、ペースをつかんだと感じていました。
第5図
黒65では参考図のように打つのが冷静でしたか。
本譜は白66と引いてくれたので事なきを得ましたが、コウを臆せずに67と出られていたら危なかったかもしれません。
本譜は中央を囲いつつ右下からの白の大石を攻めたてて黒好調。
その後も黒がリードする展開が続き、勝つことができました。