今回は、令和6年12月8日に盛岡市公会堂で行われた第47回朝日アマ名人戦岩手県予選・決勝トーナメント準決勝をお送りします。
先手:つなよし
後手:T 五段
上図以下
▲6六歩 △4一玉▲6七銀 △4二角
▲1六歩 △1四歩
上図から▲6六歩としましたが、代えて▲5五歩~▲6六銀が優ったようです。
いっぺんに攻められる形ではなかったため、銀を繰り出す構想は考えていませんでした。
上図以下
▲7七桂 △8一飛▲6五歩 △9五歩
▲同 歩 △8六歩▲同 歩 △9五香
上図では駒の利きが通っているところですが、単に▲6五歩が有力でした。
本譜は桂馬を跳ねて端が弱くなったところを△9五歩と仕掛けてきました。
上図以下
▲9八歩 △8六角▲8七歩 △5三角
▲2四歩 △同 歩▲同 飛 △2三歩
▲2九飛 △9一飛▲5八玉
上図では▲9五同香が成立していたようです。
△8六飛には▲9八歩が好手で、これならいい勝負でした。
本譜は妥協した感がいなめなく、不利にしてしまったなと感じました。
上図以下
△3三桂▲1五歩 △同 歩▲2四歩
△同 歩▲1五香 △同 香▲2四飛
△4二玉▲2三歩 △2一飛▲2五桂
▲1五歩と端を絡めて反撃開始。
しかし、△4二玉が好手。
▲2三歩に△2一飛が用意の一手で先手困っています。
上図以下
△2五同桂▲同 飛 △2三金▲6四歩
△同 歩 ▲1五飛 △1四歩▲9五飛
△9四歩 ▲同 飛 △3三金▲4八銀
△2八飛成
△2五同桂は▲6四歩で飛車の展開があるため悪くないかなと思いましたが、そうでもなかったようです。
本譜は△3三金と寄って飛車成りがダイレクトになれるのが大きかったです。
上図以下
▲2九歩 △同 龍▲9一飛成 △6五歩
▲6六歩 △同 歩▲同 銀 △6五歩
▲同 桂 △同 桂▲同 銀 △6三香
▲2九歩は受けの手筋ですが、相手の手をみて打ったほうがよかったかもしれません。
本譜は△6五歩とシンプルに突く手が大きく、受けに窮しました。
上図以下
▲5七桂 △6五香▲同 桂 △6四角
▲9二龍 △6九銀▲6七玉 △7八銀不成
▲同 玉
▲5七桂は▲6五同桂で角に当たるのが大きいとみましたが、△6四角が竜取りになるのが誤算でした。
△6九銀が痛打で、なんとか凌ぐ展開が続きます。
上図以下
△8六歩 ▲同 歩 △同 角▲6三歩
△同 金 ▲3九香 △9五桂▲8七歩
△6八金
まで114手で後手の勝ち
△8六歩と角の活用を図るのが好判断。
▲3九香と竜の横利きを遮断しましたが、△9五桂が激痛。
▲8七歩では▲7七銀とすればもう一勝負だったかもしれませんが、本譜は△6八金が刺さって投了となりました。
これにより本大会は3位で終了。
将棋県大会では自己最高タイでした。
また上位に進出できるようがんばります。
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