今回は31手目▲2六飛をみていきます。
①▲2五飛 駒を打たせてから深く引きたい
②▲2八飛 自陣まで引く自然な手
③▲2六飛 悪いとされている引き場所
この手は従来悪い手とされており、△3五銀と打たれて困るとされてきました。
しかし、検討してみますと、先手は簡単には悪くならないことが分かってきました。
むしろ、▲2六飛が最善なのではないかとすら思えてきます。
上図で▲5六飛は△2二飛で従来の見解通り後手良しとなるのですが、▲2五飛もしくは▲2八飛ならいい勝負となりそうです。
▲2五飛から順にみていきましょう。
ここで△2四銀なら31手目▲2五飛の変化に合流します。
後手が避けるなら△2四歩ですが、
▲2八飛△2二飛▲5五銀△3二角
▲2七角△6二金▲3六歩△2六銀
▲3八角△2五歩▲2七歩△1五銀(結果図)
が一例でねじりあいの勝負となります。
形勢も互角でしょう。
次は▲2八飛の変化をみていきます。
△2七歩▲同飛△同角成▲同角
△2二飛▲2八歩△6二金▲3九金(結果図)
が定型化された進行で互角の形勢です。
いずれにしても従来の見解通り後手良しとはいかず、▲2六飛の変化は有力といえるでしょう。