上図は白がツケヒキに打ってきたのに対し、黒がカケツギで守ったところ。
堅実な手ですが、低位に形を作っているのが気になるところです。
白8カケはとりあえず利かしたいところ。
黒は9とコスミで上部に進出するくらいですが、白も10とコスミで出るのが調子となります。
黒11ではAのブツカリやBのオシが考えられます。
CとハサむのではBと白に逆にオサれて困ります。
Aブツカリ
ブツカリには白12と黒石にアテながらカケツいで中央へ進出するのが調子のいい手となります。
白は簡単には死なない形になりましたので、18・22と利かして黒の形を崩せるのが大きい。
白に分のある戦いでしょう。
Bオシ
オシは上辺の黒石の安定を図った手ですが、白12のカケが部分的な定石。
白16から一子を捨て石にして外張りを構築していきます。
白20ではAとシチョウで取りたいところですが、本譜黒21に白22のオサエがうてなくなってしまいます(24の逃げ出しが成立する)。
黒25でAは気になるところですが、白はBが成立しており凌げています。
白26と手堅く守っておけば、次にCのツケから大石を殺す手をみせて黒に辛い受けに強いることができます。
そうさせておいて白は悠々と中央に出ておけば分のある戦いといえるでしょう。