※本記事は囲碁9路盤中国ルール・コミ7目をベースとした研究となります。
日本ルールやコミ6目半等の場合は結論が変わる可能性があることをご了承ください。
基本図
黒9キリではAカケが定石とされています。
本譜は正しく打てば白有利とみられています。
第1図
黒11は次に12からシチョウで白を取る手をみています。
白は12と「敵の打ちたいところへ打て」の格言に沿った手で対抗し、白14と逆に黒石を取りにいきます。
第2図
黒は切り込んでいた石を助けるのが難しいため、黒15からシボってどうか。
白18ではAと取るのも有力。
本譜は上辺の黒石を取ったほうが味がいいとみた手となります。
黒23ではAとBの2つが考えられます。
変化図①
黒23には白24が好手。
黒は25とさえぎるくらいですが、白は右下で生きるスペースが十分あります。
黒29で30にもBとおさえて大丈夫。
黒31は2の一の急所ではありますが、白36まで生き形。
以下黒Aには白B、黒Bには白Aで生きることができ、白勝ちコースとなります。
変化図②
黒23と一路控えて打てば打ち込みの隙はありませんが、白24から地合勝負で十分です。
白26がヨセの好手で、作って白2目勝ち。
総じて、この変化は白が勝てるとみていいでしょう。