テーマ図
黒1目外しに対して白2と高目で応じるのは最も打たれている変化となります。
黒3は「海の妖精」と呼ばれる戦法。
これが今回のテーマ図となります。
第1図
白は4ハネが有力。
代えてAノビが最善と筆者は思っていたのですが、AIは本譜が優ると評価しているようです。
第2図
黒5では候補手が多いため、他の変化は別投稿で触れます。
本譜を選べば、白10まではこうなる相場です。
黒11ではAも考えられるところ。
参考図黒3で4は、白Aがあります。
参考白8まで、Bから左下に迫る手とCツケコシから調子で手を作る手の見合いとなります。
第3図
本譜であれば白12カタツギが有力となります。
黒13ではAも考えられます。
参考白2に黒3から手順を尽くしますが、白が少し余していそうです。
第4図
白14には黒15が形。
代えてAも考えられます。
ただし、参考白2から黒石をお団子にすることができ、以下も難しいものの白持ちです。
第5図
白は16と三々と打って上辺の黒一子に迫りたいところ。
黒17ではA上ツケも考えられます。
上ツケには参考白2から真っ向から戦うのが有力で、白18が打てれば攻め合い白勝ちが見込めます。
第6図
白18とノビるのが知らないと打てないような一手。
黒はツケたいじょうは19と打ちたいところです。
白20は急所の一手。
黒21ではAも考えられます。
黒は参考5と手を入れても、白6オサエが入ると黒はまだ生きておらずこれも白が少しよさそうです。
第7図
黒は生きるためにはやはり25と打つところ。
白26ではAと打つのも有力です。
参考黒2と打つと右上は部分的に生きはないのですが、白9と手入れが必要で黒10と生きられてしまいます。
しかし、白11で白が打てそうなところです。
第8図
黒27でAと打つとどうなるか。
参考白2~4と利かし、白6とまわれるのが大きく、これは白よしとなります。
つまり、本譜の黒の一手は攻防兼備だったということです。
第9図
白30が入れば黒33は欠かせません。
黒35~39は手順を尽くしていますが、後手ヨセとなるため白40から切り返すことができます。
第10図
白52以下は一例ですが、白62まで2目勝ちとなります。