今回は、令和6年6月16日に紫波グリーンホテルにて行われた紫波支部月例会の2戦目の自戦記をお送りします。
先手:つなよし
後手:S 五段
初手から以下
▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △3四歩
▲4八銀 △3三金
S五段は以前は極限早繰り銀を連採していた印象ですが、本局では△3二金~△3三金と趣向を凝らしてきました。
上図以下
▲3六歩 △4四歩▲4六歩 △4二銀
▲3七桂 △4三銀▲4七銀 △1四歩
▲1六歩 △5四銀▲5六歩 △4二飛
▲7六歩 △6二玉▲5五歩 △6五銀
上図からは△3五歩~△3二飛を目指しているのかなと思い、▲3六歩と位取りを拒否してみました。
以下は手将棋になり、おたがい慎重に時間をつかって指し進めました。
上図以下
▲7五歩 △1三角▲1五歩 △同 歩
▲同 香 △3五歩▲1三香不成△同 香
▲2四歩 △同 歩▲3五歩 △1七香成
▲2六飛 △1二飛▲3四歩 △2三金
局後にお相手にも指摘されましたが、上図では▲7八飛が優りました。
以下
△3二金▲7五歩△3三桂▲6六歩
△4五歩
を気にしましたが、▲6六歩に代えて▲5八金とすれば△4五歩と仕掛けられても
▲4五同歩△同桂▲同桂△同飛
▲3七桂
で後手のサバキを封じることができます。
本譜は△5四歩や△5二飛、△7六銀が気になるところでしたが、△1三角ときたため▲1五歩からペースをつかむことができました。
上図以下
▲4三角 △1六成香▲2九飛 △3六歩
▲同 銀 △5六銀 ▲2一角成 △1五飛
▲5四歩 △同 歩 ▲4四角 △7二玉
▲5四馬 △3四金 ▲5三角成 △6二金
▲4三角と銀桂両取りをかけることができ、手ごたえを感じました。
以下は2枚の馬で後手玉を追い詰めていきます。
上図以下
▲4三馬寄 △3三歩▲3五歩 △同 金
▲2四飛 △4六金▲2二飛成 △5八歩
▲6八玉 △7五飛▲7六歩 △8五飛
▲6四桂 △8二玉▲6一馬 △8七飛成
▲6二龍 △同 銀▲7二馬
まで73手で先手の勝ち
上図では
▲6四桂△8二玉▲6二馬△同銀
▲7二金△9二玉▲6二金
が優り、対局中の考えていましたが、次に▲6三馬が詰めろになっているのを読み切れておらず断念してしまいました。
最善は逃してしてしまいましたが、手堅く指し進めることができ、押し切ることができました。