【9路研究】対天元・白二間トビ 第2型

※本記事は囲碁9路盤中国ルール・コミ7目をベースとした研究となります。
 日本ルールやコミ6目半等の場合は結論が変わる可能性があることをご了承ください。

基本図

黒5と四角に囲うのは時折打たれる趣向。
手堅く打っていこうという意図がみえます。

第1図

白6コスミは本形でも有力。
黒7は損の少ない利かしです。

黒9ではA~Dの4通りの手が考えられます。
順にみていきましょう。

変化A

黒9は大きく囲った手ですが、白10がサバキの好点。

黒11で12なら、白は利かしとみて20と打って十分。
本譜も白はいったん死んだふりをしますが、白18の引きだしが好手でこれも白が打てます。。

変化B

黒9と一路控えても白10のツケは有効です。
黒11で15には、白Aのハサミツケからさばくことができます。

黒17で右上を受けるのは白に17と打たれて地合が足りません。
本譜も白18~20が絶妙で、ワタリが通る格好となり白良しです。

変化C

更に一路黒は控えてしまうと、白10と単純に囲いあいで負けてしまいます。

黒は囲いに走っても勝てないため、一工夫がほしいところです。

変化D

黒9は意表の一手ですが、中央の強化と白Aの跳ねに黒Bキリを用意しています。

いままでのように14とツケるのは黒の厚みに潰されてしまいます。
そこで白12の下ツケが巧手。

白14ではCも考えられますが、
黒C、白18、黒D
が怖いところです。

黒17では26ツギが部分的な形ではありますが、白24を利かされるのが面白くありません。
白18~20は愚直な手順ですが、黒を分断して勝負しようということです。

白26以降も難しい碁が続き、これは研究課題の1つです。
私が黒を持って打つなら、変化Dで戦います。

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