※本記事は囲碁9路盤中国ルール・コミ7目をベースとした研究となります。
日本ルールやコミ6目半等の場合は結論が変わる可能性があることをご了承ください。
基本図
黒5は右辺に少し黒石を寄せて打ち込みを警戒しています。
しかし、それでも白6は有効。
黒はA~Cの3通りの手が考えられます。
順にみていきましょう。
変化A
黒7と迫ってきたなら、白8が急所。
黒13は手筋ですが、白20まで生き形となります。
続いて黒Aには白Bで二眼生き、黒Bと眼を潰しにきても白Aで黒は破綻します。
変化B
黒7と三々に打つのは、白8の下ツケがあります。
黒は受けていると右下で白に簡単に生きられてしまいますので黒11と反発しますが、白12の裏切りが好手となります。
黒15とコウを拒んだ場合、白16が厳しい追及。
黒は断点を防ぎきれず、白十分です。
変化C
黒7カケには白8~10と14キリと右下の生きの見合いをみた好手順。
黒11と利かして黒13は見合いを同時に消そうとして最強の応手。
白もここが引けず、白18から黒を分断します。
黒21ではaとbが考えられます。
a変化
黒21は自然な手ですが、白22~24が次に25と大石を救う手をみています。
黒25と防ぐと白26から攻め合いとなり、白が一手勝ちします。
b変化
黒21と上辺の隙間を埋めるのは、白22がaをみた好手。
黒23~25と防いでくるのが想定されますが、白26~30が手筋で黒の大石を討ちとっている白がいいでしょう。
総じて、この碁形は白が打てるとみます。