【9路研究】対天元・白二間トビ 第4型

※本記事は囲碁9路盤中国ルール・コミ7目をベースとした研究となります。
 日本ルールやコミ6目半等の場合は結論が変わる可能性があることをご了承ください。

基本図

黒5は右辺に少し黒石を寄せて打ち込みを警戒しています。

しかし、それでも白6は有効。
黒はA~Cの3通りの手が考えられます。
順にみていきましょう。

変化A

黒7と迫ってきたなら、白8が急所。

黒13は手筋ですが、白20まで生き形となります。
続いて黒Aには白Bで二眼生き、黒Bと眼を潰しにきても白Aで黒は破綻します。

変化B

黒7と三々に打つのは、白8の下ツケがあります。

黒は受けていると右下で白に簡単に生きられてしまいますので黒11と反発しますが、白12の裏切りが好手となります。

黒15とコウを拒んだ場合、白16が厳しい追及。

黒は断点を防ぎきれず、白十分です。

変化C

黒7カケには白8~10と14キリと右下の生きの見合いをみた好手順。

黒11と利かして黒13は見合いを同時に消そうとして最強の応手。
白もここが引けず、白18から黒を分断します。

黒21ではaとbが考えられます。

a変化

黒21は自然な手ですが、白22~24が次に25と大石を救う手をみています。

黒25と防ぐと白26から攻め合いとなり、白が一手勝ちします。

b変化

黒21と上辺の隙間を埋めるのは、白22がaをみた好手。

黒23~25と防いでくるのが想定されますが、白26~30が手筋で黒の大石を討ちとっている白がいいでしょう。

総じて、この碁形は白が打てるとみます。

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