【9路研究】対天元・白二間トビ 第6型ー1

※本記事は囲碁9路盤中国ルール・コミ7目をベースとした研究となります。
 日本ルールやコミ6目半等の場合は結論が変わる可能性があることをご了承ください。

基本図

黒5のツケは積極的な手ですが、利かしとみて右辺のところへ打つケースも多いため変化は膨大です。

長い作業にはなってしまうのですが、1つ1つ変化を精査していきたいと思います。

第1図

黒7と台形を形成するのは利かしを入れなくても好形。

白はAコスミも有力ですが、本稿では利かしを逆用して白8の変化をみていきます。
◎の交換がなければ黒からAやBが嫌だったところなのでこの打ち込みは打ちにくかったのです。

変化A

利かしの交換があっても黒9カケは有力。
白は10~12と生きる相場です。

黒13は左辺白の攻め、白Aハネダシの緩和、下辺を囲う手をみせて一石三鳥の手。
黒17は本手ですが、白も18から手筋で対抗できます。

黒23ではaとbどちらで応じるかによって展開が大きく変わってきます。

a変化

黒23ツギのほうが自然にみえますが、白28が絶好。

白Aキリをみせられているため黒は受けが限定的で、白が打てているといえそうです。

b変化

黒23は白24で大変そうですが、黒25の鼻ツケが絶品で凌いでいます。
白は28とハネますが、今度38キリには黒30の反撃が利くため普通に黒29と受けることができます。

以降はコウ絡みの細かい碁になりますが、持碁になりそうです。

変化B

黒9と狭めるのは、白10ツケがサバキの好点。
黒11でAには白12、15には白11があります。

本譜もキリチガイでサバキ形となり、白十分でしょう。

全体的には白が打てる碁形ですが、b変化で黒も十分戦えるとみます。

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